2024/03/01
報酬改定で、何が変わる?求められる人、人員配置について
2月に、2024年(令和6年)障害福祉サービス報酬改定の内容が公表されました。これは、行政から事業所に支払われる報酬の仕組みが変わるということです。事業所はこの指針に基づいて、人員配置や療育内容を組み立てていくことになります。
人材紹介会社フレディでは、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスのお仕事を数多くご紹介する、「福祉の資格求人センター」を運営しているので、この分野での人員配置面での変更点について、説明することにいいたします。
障害福祉サービスの事業所は、どんな資格を持っているスタッフを配置するのかによって、行政から支払われる報酬額が変わります。求人を見ていて、「作業療法士の求人が多いなあ」「保育士資格がないと応募できないの?」ということがあるかと思います。事業所としては、行政に指定された資格を持っているスタッフを配置して、より多くの報酬を得ることで、教室運営を安定させ、より良い待遇ができるようにしたいとお考えになります。「◯◯単位」という言い方で、計算をしています。
いわゆる保育士加算、3人目の配置への加算です。
【現行】
・理学療法士等(PTOTST、保育士):187単位/日
・児童指導員等:123単位/日
・その他の従業者:90単位/日
↓
【改定後】
・常勤専従・経験5年以上:187単位/日
・常勤専従・経験5年未満 :152単位/日
・その他の従業者 :90単位/日
ここでいう「経験」というのは、「児童福祉事業」における経験年数ということになります。
これまでは、「資格」が要件となっていましたが、改定後は「経験」が重視されることになります。保育士加算などと言われていたように、3人目に保育士を配置している事業所が多かったですが、これからは資格ではなく経験です。保育士資格がなくても、5年以上の経験をお持ちの方が求められるようになります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2.専門的支援加算
【現行】
・理学療法士等(PTOTST、心理担当):187単位/日
・児童指導員等(経験5年以上):123単位/日
↓
【改定後】
「専門的支援体制加算」と「専門的支援実施加算」の2本立てに
体制加算
・理学療法士等(PTOTST、心理担当):123単位/日
実施加算
・1回あたり150単位※月に2-6回まで
これまでは、専門職のスタッフを配置していれば、加算が取れる仕組みだったものが、実際に支援をした回数も求められるようになりました。専門職のスタッフが、個別・集中的な専門支援を行わなければなりません。
専門職のスタッフによる支援が、計画的に実施されるようになれば、事業所の報酬は増えることになります。これまで以上に、専門的支援が出来る資格を持つスタッフが求められていくようになります。該当する資格や条件はこちらの記事にあります。
報酬改定は、事業所にとって重要ですが、働く方たちやお仕事を探している方たちにとってどんな影響があるのか分かりづらいものです。事業所としては、より多くの報酬を得ることで、教室運営を安定させたいので、人員配置方針や採用方針をきめる大きな要因となっていきます。
今回の報酬改定に該当する方にとっては、転職をする大きなチャンスにもなります。弊社でもより多くの求人をご紹介し、「5年経験があります!」など、強くアピールすることで、より良いご転職をお手伝いいたします。ぜひご相談下さい!